岩茸石から白谷沢(しらやさわ)登山口へ(棒ノ折山トレッキング) Mt.Bounooreyama
岩茸石から白谷沢(しらやさわ)登山口へ(棒ノ折山トレッキング) Mt.Bounooreyama / jetalone

 

場所にもよりますが、3月から4月、5月の春先は秋にひけをとらない山の恵みを楽しむ事ができる時期です。

 

春の山菜取りを毎年楽しみにされている、山菜ファンは全国各地にいらっしゃると思います。

 

一口に春の山菜取りといっても、取れる山菜の種類は豊富で代表的なものには、つくし、ぜんまい、タラの芽、わらび、ふき、こごみ、ウド、うるいといったものがありますが、その中で「セリ」もファンが多い、春の山菜の一つにあげられると思います。

 

しかしながら、このセリ、ある猛毒を持つ毒草と間違われるケースがあります。

 

その毒草とは、日本三大毒草、日本三大有毒植物のトリカブト、ドクウツギ、と並び称される

 

ドクゼリ(毒芹)

 

数年に1回ほどの割合で、春先の山菜取りシーズンにこのドクゼリを間違って採取し、食べて中毒症状をおこされる方がいらっしゃいます。

 

現在、ネットで確認できるドクゼリに関する過去のニュースをピックアップしてみました。

 

■葉が酷似ドクゼリ…セリと間違え9人食中毒女性一時重体

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/04/03/kiji/K20130403005533150.html
※リンク切れにより閲覧不可

 

[ 2013年4月3日 06:00 ]

新潟市内の男女9人が野生のセリと間違えてド
クゼリを食べ、このうち男性1人、女性3人が
食中毒を起こした。同市保健所が2日までに発
表した。4人は嘔吐(おうと)や頭痛を訴え、
市内の病院に緊急搬送され、女性(24)が一
時、意識不明の重体に。もう1人の女性が入院
した。

同保健所によると、9人は同じ飲食店で働く
従業員で、ドクゼリは3月31日に新発田市内
で採取。おひたしにして食べた約1時間後、4
人に食中毒症状が出たという。

厚生労働省によると、ドクゼリは北海道から
九州までの湿地にセリに交ざって生える多年草。
春先は葉がセリとよく似て、区別がつきにくい
が、セリ独特の香りがないため、「葉をもんで
香気を確認すること」と呼び掛けている。根茎
はワサビと間違えやすいという。

 

■ミニチュアホースに発生したドクゼリ中毒とその診断

http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06001/02_3.htm

(2006年3月27日受付・2006年6月28日受理)

野草を給与された放牧中のミニチュアホース
(ファラベラ種)が,旋回,歩様異常,起立不
能,痙攣,遊泳運動,呼吸困難を呈し,2日間
で4頭死亡した.剖検所見では,血液の凝固不
全,肺や脳のうっ血,各種臓器の脆弱化や出血
斑が認められた.野草採取場所にはドクゼリが
自生していたが,胃内容物は細かく噛み砕かれ,
ドクゼリを摂食したか判別困難だったため,ガ
スクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)でドク
ゼリ中毒の原因であるシクトキシンの検出を試
みた.その結果,採取したドクゼリと死亡馬2
頭の胃内容物からシクトキシンが検出されたた
め,ドクゼリによる中毒と診断した.本症例は,
わが国で始めてGC-MSによるシクトキシン検出
により確定診断された家畜のドクゼリ中毒例で
ある.

 

宮城県で食中毒 ドクゼリ誤食か

http://ja.wikinews.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E3%81%A7%E9%A3%9F%E4%B8%AD%E6%AF%92_%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BC%E3%83%AA%E8%AA%A4%E9%A3%9F%E3%81%8B

【2008年3月12日】

毎日新聞によると宮城県大崎市岩出山に住む65
歳女性から11日の夜に「カブのような物を食べ
て具合が悪くなった」という119番通報があっ
た。女性は病院に運ばれたが、意識不明の重体。
また知人である調理した女性(65歳)も腹痛な
どで治療を受けたとしている。
毎日新聞によると県警鳴子署は有毒植物の「ド
クゼリ」を食用の「ガマの根」と誤って食べた
可能性があるとして調査している。
同署などによると、2人は友人で、11日午前に
近所の江合川河川敷を散策中に自生していた植
物を食べられると聞いたことがあるガマの根と
思い込み家に持ち帰り、同日夕にそれぞれ煮物
にして食べたところ午後7時半ごろに症状が現
れた。(河北新報が伝えた。)
仙台家畜保健衛生所によると、同県では2003年
6月にドクゼリの根が含まれている野草を食べ
て馬4頭が死亡するという事件があった。この
疾病情報によると、ドクゼリの全体に毒性(特
に早春ごろの根には強い毒を含む)があり、家
畜だけでなく人も中毒をおこす植物と説明して
いる。また、セリやワサビと似ているため、間
違えてしまう場合があるとしている。

 

だいたいこれぐらいでしょうか。新聞社のサイトは古い記事は削除されるケースが多いので、検索エンジンではヒットしても記事が確認できないものがありました。

 

今回ピックアップしたニュースからドクゼリを誤って食べてしまった経緯について見ていくと、3つともその内容が違っています。

 

それぞれ、要点をまとめてみると

 

【ドクゼリを間違って食べた経緯】

①野生の「セリ」と間違って採取し食べた。

②馬の餌の牧草にドクゼリが混入していて、それを馬が食べてしまった。

③食用の「ガマの根」と間違い食べた

 

このようになっています。セリと間違うケースは、おそらく葉っぱを見て、セリと間違われているんでしょうね。

 

セリとドクゼリについては下記のウィキペディアをご参照下さい。写真については、ウィキペディアのページの下の方にある「外部リンク」にいくつか詳しい写真が掲載されているサイトがあるので、そちらを御覧ください。

 

【ウィキペディア】

セリ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AA

ドクゼリ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BC%E3%83%AA

 

二番目のケースでは、人間ではなくミニホースという馬が誤ってドクゼリを食べて死亡したケースです。

 

2日間で4頭死亡したそうで、馬など草を食べる動物、家畜を飼育されているところは春先は注意が必要なようですね。

 

実際にそのような動物を飼育されている方は、間違ってドクゼリの混ざった草を与える可能性は少ないと思いますが、このような動物が放牧してあったりして一般の人がふれあえる動物のテーマパークなどでは、一般の人が周辺にある草と一緒に間違って馬などに与えるケースがあるかもしれません。

 

最後の、三番目のケースは「ガマの根」と間違って食されたケースです。

 

私はこのガマの根については知識がないので調べてみたら、どうにもドクゼリの根とは似てるようには思えませんでした。

 

ドクゼリはよく、わさびと間違われると聞きますがガマの根と間違うものなのか?と、思ってニュース記事をもう一度よく読んでみると、どうやら素人判断で「ガマの根」のようなもので食べられると思い込んで食べてしまったようですね。

 

秋口のきのこもそうですが、素人判断で食用であるかどうか見分けるのは大変危険です。

 

春の山菜とりは美味しいばかりではなく、危険もあるということで、実際に山菜取りに行かれる際は、専門家やベテランの方に同行されることを強くおすすめします。