Ebola in Guinea

 

エボラ出血熱が猛威をふるいだしています。私がこの感染症について知ったのはかなり昔だったように思います。

 

調べてみたら初めて認識されたのが1976年となっているので今から38年ほど前になるようです。

 

この40年近くの間にエボラ出血熱はアフリカを中心に発症事例があったようですが、今回のような大規模な感染事例はなかったことと思います。

 

昨年末から西アフリカを中心とし感染者が急増し、現時点で確認されている死亡者は4000人を超えています。深刻なのは感染者がアフリカ大陸以外でも確認されていること。

 

一番気になるのが、アメリカです。

 

最初にニュースが流れたのが、今月1日だったかと思います。この日に、大リーグ、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が地元
の病院でエボラ出血熱患者が確認されたニュースについてツイッターでつぶやいてました。

 

※ツイート削除により閲覧不可

 

この後、この病院に入院していたアメリカ旅行中だったリベリア人男性が死亡。病院側が、この男性がエボラ出血熱に感染していたことを見逃してしまい、さらに悪いことにこの病院の看護士二人に院内感染してしまいました。

 

このことから、現在アメリカ国内では不安になる人が急増し、パニック状態に近い様相を呈してきているようです。このような状況下の中で、私の友人A君が仕事のために来月渡米することになりました。

 

会社の同僚の人と二人で行くそうですが、滞在予定が10日間。

 

渡航先がフロリダらしくて、今回騒ぎがおきてるテキサス同様、アメリカ南部の州になります。それで自分達も感染の脅威にさらされるのではないかと先日心配してました。

 

来月11月の中旬に渡米予定なので、そのころになるとかなり現在と状況が変わっているかと思います。このまま感染者が爆発的に増加すると予測している人もいるようで、かなりA君本人は心配してます。

 

Ebola virus
Ebola virus / CDC Global Health

 

それで、最近メディアでちょくちょく耳にする、このエボラ出血熱に効果があるようなことで取りだたされている「アビガン錠」を自分も、もしものときにそなえて携帯しておきたいと言い出しました。

 

すでにニュース報道がされているようにフランスやスペインの医療従者でエボラ出血熱感染者への投与で効果があることが報告されています。

 

しかし!このアビガン錠、現在の日本では購入出来ません。

A君orz

 

このアビガン錠は、富士フイルムホールディング傘下の富山化学工業が開発した「抗インフルエンザウイルス薬」になります。基本的にウイルスの遺伝子複製を阻止し増殖を抑える働きがある薬とされています。

 

で、ここからが重要なのですが、このアビガン錠は今年3月に、前述の富山化学工業が、厚生労働省から製造販売の承認を受けました。

 

しかし、現存するインフルエンザの承認薬が感染者に効果がないと判断されたときに限り、厚生労働大臣の要請により製造ができるという内容になっています。

 

いうなれば、今回のエボラ出血熱騒動がなければ、インフルエンザの薬としては「2軍のひかえ」といった感じの薬だったわけです。

 

それが、エボラウイルスとインフルエンザウイルスが構造的に似ているということからアメリカで治療に用いることが開始されたとなっています。

 

Ebola in West Africa
Ebola in West Africa / EU Humanitarian Aid and Civil Protection

 

今日のニュースでは、このアビガン錠が近年冬場の日本で猛威をふるっている「ノロウイルス」にも効果があるのではないかと報道されていました。今のところ、前述したようにフランスやスペインでの投与に効果がみられているので今後このアビガン錠を感染者
に投与する事例が増えていくことが予想されます。

 

その流れをうけて、昨日富士フイルムからアビガン錠をエボラ出血熱対策として海外での使用を目的とした追加生産を決定したとの発表がなされました。

 

11月中旬よりフランス政府とギニア政府が、ギニアでエボラ出血熱に対する「アビガン錠」の臨床試験を始める予定人類にとってかなり画期的な薬のようにニュースからは感じ取れますが、新薬ということで副作用などが気になるところです。

 

調べてみると動物実験で催奇形性が確認されているとの情報がありました。

 

出典:ウィキペディア「ファビピラビル」の4の「用法」の項目に記載

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%93%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%AB

 

催奇形性(さいきけいせい)とは、物質が、いきものに対し発生する際に奇形を生じさせる性質とのことで、人間においてはまだハッキリこの辺が確認されてないようですね。なので、女性で妊娠してるケースや、妊娠の可能性がある人には投与をひかえるようにしているようです。

 

アビガン錠に関しては現在、このような情報が入手できますが、エボラ出血熱に治療薬としてはこれ以外にもアメリカで開発中のジーマップという薬や、またカナダではエボラ出血熱ワクチンの開発も進んでいるようです。

 

日本をはじめ、他の諸国も正確なエボラ出血熱に関する知識、情報をもって対処すべきかと思います。なんとか、水際で阻止してもらいたいものです。

 

※TVシリーズ化が決定した、「エボラ出血熱」をめぐる、最も詳しく、最も有名なノンフィクション本。

 

※ご存知、ダスティン・ホフマン主演のエボラ出血熱を題材に作られたとされている大作。ウイルス感染の怖さももとより、その情報をコントロールしてる当局の怖さも巧みに描いています。なんだか福島の原発事故の際に日本政府が見せた対応がオーバーラップしました。