いやな役は突然逃げ場なくやって来る(笑)
私には地元で代々商売をしてる家業を継いで現在頑張っている同級生の友人がいます。昔からのご贔屓や、お得意さんなど常連客がいるので傍目には楽な家業を継いでるように見えます。
しかし、新しいことに挑戦して販路、売上拡大にも力をいれないと老舗といえども今の世の中は生き残っていくのは難しいようです。でこの同級生の友人が一昨年、家業の代表になり老舗の顔になりました。
代表になることは子供のころから分かっていたようで、そのことには何の抵抗もなかったようですが、しかし昨年の春に彼自身ものすごく嫌がっていたある出来事がありました。その嫌な事というのが、自分の子供が通う小学校のPTA総会での挨拶でした。
彼の家は、代々PTAの総会はおろか、卒業式や入学式などで来賓代表として、先代の父親、先々代の祖父が壇上に上がって挨拶をしてきたそうです。
その役が、家業をついで代表になった彼に回ってきたわけです。(笑)
体育会系の彼はとにかく挨拶の反復練習をやった
彼とは同級生で小学校、中学校と同じ学校に通っていました。彼いわく、私達が小学校、中学校を卒業するとき、また入学式のときに彼の親父さんが挨拶をしてたそうです。
私は全然記憶にありません。wwww
彼のうちは、とくだん町会議員や、市議会議員の選挙に立候補するような家柄ではなく、あくまで老舗の看板だけで地元の各所での挨拶に呼ばれていたようです。その役が、同級生の彼に回ってきたわけです。
この話が決まってから他の同級生と別の友人宅に集まった時に、そのPTA総会での来賓挨拶について私達は知りました。
その時、もう何度となく彼は「いやだ、いやだ・・・」と子供のように愚痴をこぼしていました。w
しかし、これは決して避けて通ることができないことなので、ある時点から考えを切り替えて来賓挨拶をどのようにするか対策を練りだしたのです。
で、彼がとったのが、学生時代卓球をやっていた時の方式を取り入れ、スピーチの内容を決めたらとにかく繰り返し練習することに重点をおいたそうです。
挨拶の例文は市販の書籍を参考にし、実際の挨拶はYoutubeの動画を参考にした
まず彼は反復練習するために、総会での挨拶の原稿作りにとりかかりました。
これは、代々彼の父親や祖父がやってきていて彼の自宅には、この挨拶関連の例文が掲載されている書籍が沢山あったようで、それを参考に原稿を作り上げたそうです。それで、その作り上げた原稿を実際にPTAの総会で来賓代表として挨拶をするように読み上げる練習を始めた訳です。
しかし、彼の家族がその読み上げる姿を見て「何か変!」と何度もダメ出しをしてきたので彼は他の方の挨拶を参考にしようと考えたわけです。
そこで、彼が活用したのが「Youtube」でした。
Youtubeで「PTA総会挨拶 来賓」みたいなキーワードで検索すると、他の方の挨拶をされている動画が沢山でてきます。それらを見て、挨拶をしてる時の「姿勢」や「目線」などどのようにしたら、よく見えるか観察したそうです。
で、彼が見てこの人は挨拶が上手いと思った人は、やはり姿勢や挨拶をしてる時の話し方のスピードなどに共通点があるようで、それを彼は取り入れ反復練習するようにしたそうです。
ここからが、体育会系の彼の凄い所で一旦形が決まったら、それをマスターするまでとにかく練習したそうです。原稿の反復練習はゆうに300回はやったそうです。自分でスマホを使って動画撮影して、それを見てYoutubeで見た上手い人達の挨拶に近づいているかとにかく、とことん練習したそうです。
で、結果なんですが、昨年のPTA総会での来賓代表挨拶を聞いた、小学校の校長先生や教頭先生から、「お父さんやお祖父さんより挨拶がお上手だ」と褒められたそうです。wwww
挨拶の役が回ってきたときは、かなり嫌がっていましたが、何度も練習を重ねることで本番の時、そのとんでもない練習量により上手にやれる自信が彼にはあったそうです。
A型の体育会系人間の凄いところです。
結婚式などのスピーチを頼まれた時、私は彼のこの方式で攻略したいと思います。
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