清水寺-Kiyomizu-dera

神社仏閣にあまり興味がない私でも、高校の修学旅行の時に一度だけ行ったことがある、京都の清水寺。

「清水の舞台から飛び降りる」と言われますが、私の記憶にはその高さを誇る清水の舞台の記憶がほぼなくなっている状態です。w

ユネスコの世界遺産に登録されてはや20年が経過していますが、この清水寺に行動派の義理の父母がゴールデンウィークに出かけるとの連絡が先日ありました。

今後何百年と残るであろう清水寺の絵巻を目に焼付けに行くと

普段でも観光客が多い京都の街。近年は外国からの観光客が多いとの話も聞いていますが、よりによって人出が特に多くなるゴールデンウィークに高齢者の老夫婦が京都に出向くと・・・。先日義理の父母から電話で、今月末から京都に行ってくるとの連絡があったとき、うちの奥さんは頼むからやめてと叫んでました。(笑)

先月だったか東京にある国立博物館に「みちのく仏像展」を見に、だまって出かけてうちの奥さんから怒られたものだから、とりあえず電話で連絡だけはしてきたようです。

すでに、JRの切符と宿の手配も終わっているようで、よく80近い年齢なのにここまでやるなと思う次第です。

清水寺

で、なぜそこまで義理の父母が京都の清水寺に行きたがってるのかが知りたくて聞いたところ、今月25日から「清水寺平成縁起絵巻」特別公開というのがあるらしく、それがおめあてだということです。

大昔に名のある絵師が書いた絵巻の特別公開かと思っていたのですが、現在まだ活動されている画家の作品だと。

それが、どうしてそうまでして見に行きたがってるのか?よくよく話を聞くと、今回公開される絵巻というのが、清水寺が出来て現在までの1200年ほどの出来事が描かれているそうなんです。

清水寺から依頼をうけてこの大作を10年もの歳月をかけて描き上げたのが、日本画家で京都嵯峨芸術大名誉教授の箱崎睦昌さん。

清水寺には国の重要文化財になっている室町時代に土佐光信がかいた「清水寺縁起絵巻」が全3巻ありますが、時は室町から平成まで流れて、今回奉納された箱崎睦昌氏がかかれた絵巻は全9巻、その総延長なんと65m

65mというと、瀬戸大橋の橋桁の海面からの高さがちょうど65mです。w 一般に超高層ビルと呼ばれているビルとかわらないぐらいの高さというか、長さになりますね。

この絵巻の長さだけでも凄いことなんですが、箱崎睦昌氏はこれから何百年も多くの人に見てもらいたいとの思いがあって、「裏彩色」という画法をもちいて描かれたとのことなんですね。

どういうことかというと、普通絵はキャンバスというか紙の表だけに色をつけて絵を描きますが、「裏彩色」はその名の通り「裏」からも色を入れて絵を仕上げる技法だそうで、手間も通常の描き方よりはるかに時間と手間がかかることは言うまでもありません。

この「裏彩色」で全9巻、65mもの作品を10年かけて仕上げることの凄さを、おそらく義理の父母は感じとったのではないかと思います。

今回清水寺で特別公開されることになっていますが、これを逃すと次回この超大作の絵巻を目にできるのはいつになるか・・・。

それを考えると、80近い老夫婦がいてもたってもいられなくなり、GWに京都に出向く気持ちもわからないでもありません。