榎木孝明さんの写真の表情が清々しいものには見えない件

俳優の榎木孝明さんが先月の5月20日から30日間の「不食」生活を送られています。

30日間全く食事をせずに水だけで生活をするというものです。

何も食べないと公表しても、影で何かこっそり食べる可能性があるかもしれないという疑惑を晴らすために、この不食の期間、都内の研究所で寝泊まりしているそうです。

夜寝ている時も、カメラで撮影されているそうで、夜中こっそり冷蔵庫の中のものを食べたりすることはできないようです。

で、明日18日に30日間の不食生活が終わるそうで、その直前15日の夜に報知新聞のインタビューにこたえられています。

写真が掲載されていて「不食生活も残りわずか。9キロ体重は減ったが、すがすがしい表情を見せる榎木孝明」と記載されていましたが、私が写真を見た限り「すがしがしい表情」には見えませんでした。

頬はこけ、目がうつろなかつてテレビや映画で見てきた榎木孝明さんの表情とはまるっきり違った印象をうけました。

断食ではなく不食を実践された榎木孝明さん

食事をしない、食料を口にしないというと私はまっさきに「断食」という言葉があたまに浮かびます。

しかし、今回の榎木さんのニュースでは断食という言葉は一切使われておらず、そのかわりに「不食」という言葉が使用されています。

物を食べないということに関してはどちらも同じようなのですが、何か違いがあるのかと思って調べてみたら、素人には少し理解しずらい違いがそこにはありました。

今回榎木孝明さんが実践されている「不食」とは以下のような説明がされていました。

不食は人は物を食べなくてもいきていけるという前提のもと食 を不要とするので辛くはない。

結局、不食と断食の違いは、やってることは同じですが、マインド、考え方に違いがあるという、なんとも凡庸な一般ピーポーには理解しずらいものでありました。

不食には辛さはともなわないようです。

しかし、人間食べなくても生きれることを証明したいという目的で今回榎木さんは不食を実践されたそうですが、その先になにかまだ目的があるのだろうかという疑問が私にはあります。

世界中には食べ物がなくて餓死している人がかなりの数、いるようですが、今回の不食を食料自給率が低く、餓死者が多い地域で広めることで、助けられる命が多くなることがあるのでしょうか?

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今回のニュースで蘇った福岡伸一先生の細胞にまつわる話

過去にも長い日数、食事をせずに断食、不食生活を送った人はかなりの数いらっしゃいます。

有名なところでは、日蓮宗の開祖、日蓮は37日間の断食をしたとの話があります。

以下の、倉田百三の文章にその下りがあります。

「学生と先哲ー予言僧日蓮ー」倉田百三
http://www.aozora.gr.jp/cards/000256/files/43131_21546.html
<青空文庫より>

ただ蔵経はかなり豊富だったので、彼は猛烈な勉強心を起こして、三七日の断食して誓願を立て、人並みすぐれて母思いの彼が訪ね来た母をも逢わずにかえし、あまりの精励のためについに血を吐いたほどであった。

宗教関係者は断食を長期間やられている方は多いですよね。

また、何かに対し抗議するのにハンスト、ハンガーストライキをやられる方がいますが、この場合さらに絶食、断食期間が長くなるケースがあるようです。

1900年代の初頭にアイルランドでハンストをおこなった人たちがいました。そのうち74日目と88日目に参加された方が亡くなっています。

この時の最長が94日間だったそうで、個人差はあるでしょうが、人間はかなり長い期間食事をせずに生きていられるようです。

しかし、今回の榎木さんの不食の実践やこれまでの断食などの話を聞いていて私はある方のお話を思い出しました。

生物学者の福岡伸一さんのお話です。

私が初めて福岡さんのお話を聞いたのは、水道橋博士と宮崎哲弥さんが出演されていた「博士のの異常な鼎談」という番組に出演されていた時でした。

この時に、福岡伸一さんは

人間の体は物質レベルでは常に変化、入れ替わっている。食事で摂取したものが、消化されて分子レベルで体の古い細胞と入れ替わっていると・・・。

この話をされたとき、水道橋博士も驚いてましたが、私も大変驚いた記憶があります。

これ、実際に実験で証明されているそうで、食べ物の細胞?に染色し、それを食べるとそのマーキングされた細胞が、例えば手の先の細胞と入れ替わり、手の先のところで色付けられた細胞が確認できると・・・。

このように、口から入った食物は消化されて人間の各所の細胞と入れ替わって人間の体は維持されているそうなんですね。

これを福岡さんは「動的平衡」と呼ばれています。

この事に関して福岡伸一さんご自身がインタビューで分かりやすくお話されている映像がありました。


※Youtube FCI NY チャンネルより

このインタビューの中で、福岡さんが長い年月研究をされて気づかれたものとして次のことをお話されています。

「絶え間なく変化してることが、生命の本質だということを教えてくれた」

私はこのことから、毎日の食事についてきちんとしたものをとろうという気持ちになりましたし、この流れ、ストリームにいたく共感した次第です。

鴨長明の「方丈記」の冒頭

ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、 かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

これに相通じるものを感じます。

で、今回の榎木孝明さんの不食ですが、この福岡伸一さんの話などからするとあまりよくないことのように、素人ながら思えてなりません。

食事をせずに、食べ物を断つ「不食」は、あきらかに人間の生命活動の「流れ」を止めるものではないでしょうか?

とは言っても、流れているのが正しいとも私は断言できません。(爆)

榎木孝明さんは福岡伸一先生のお話ご存知なのでしょうか?気になるところです。