近年車につきもののアイテムとして「カーナビ」があげられるかと思います。

我が家の車にもカーナビがついてますが、もうかなり古いタイプのものです。音声で色々操作、設定ができたり、今でも普通に使えます。

しかし、一つ不満があるのが夏休みや年末年始の帰省するときの交通渋滞の回避精度の悪さです。

VICSを利用した渋滞情報が表示されるのですが、これに何度怒りを覚えたことか・・・(笑)

なので近年嫁の実家に帰省するときなどは事前に渋滞箇所が分かっているのでその場所を回避して車を運転するようにしてます。

・・・という私のような遅れている方にお伝えしたいのが、今回とりあげるテレマティクスという技術です。

テレマティクスとは

テレマティクスってまだご存知ない方のほうが多いかと思います。

簡単にいうと自動車向けの情報サービスなのですが、リアルタイムでの道路状況や渋滞情報を提供してくれたり、走行中の周辺情報などもこれまでのカーナビと比較してより詳細に知ることができるシステムになっています。

テレマティクスという言葉は日本人が得意な造語で、遠距離通信を意味する英語のテレコミュニケーションと情報工学を意味するインフォマティクスを合わせて出来たものです。

このシステムのすごいところは、交通情報だけでなく電子メールのやりとりや、天気予報や株価情報などを取得することもできたりします。

自動車メーカーはもちろん、様々な会社がこのテレマティクス業界に参入してきているのでそのサービスの内容はほんとうに多彩なものになっています。

あと、個人向けではありませんが運送会社などでは会社所有の車の車両管理にも強力な威力を発揮するサービスです。このことについては、あとの章でふれたいと思います。

従来のカーナビとの違い

では、テレマティクスを用いたシステムは従来のカーナビと比較してどのような違いがあるのでしょうか?

大前提としてまず圧倒的な情報量の違いがあります。地図データ以外の車を運転するうえで有益になるであろう様々な情報があなたの車に送られてくるので、これはとても活用の幅が広がることだと思います。

で、私が一番関心があるのが「交通渋滞の回避」です。

VICSもそれなりに情報を流しているのでしょうが、情報が遅かったり、また地方の田舎の道だったりするとそもそも渋滞情報そのものが配信されていなかったりします。

テレマティクスではどうやって交通渋滞の情報を配信しているのかというと、従来のVICS情報にくわえて、過去のVICSの統計データやサービス提供会社が独自に収集しているデータを複合的に集めてより高精度な渋滞回避情報を提供するようなしくみになっているようです。

この渋滞データの出し方は各サービス提供会社によって違うようです。この辺りにサービスの質の違いが出てくるような気がします。

プローブ交通情報

テレマティクスが交通情報や道路の渋滞情報を出すときにプローブ情報というものを利用しています。

これは何かというと、みなさんが運転されている車が走行している場所、位置情報や、車の運転速度などの情報をプローブ情報とよび、このデータをもとにして出される交通情報をプローブ交通情報とよびます。

この情報はこの他にも車が急発進したり、急ブレーキを踏んだりした時の情報や、ワイパーにとりつけられたセンサーにより降雨情報などもこの先取得しより精度の高い交通情報を配信されるようになっていきそうです。

運送会社や営業車を所有する会社では車両管理に強力な力を発揮

ここからは、個人のドライバーさんにはあまり関係ない内容になるかと思います。

今回取り上げているテレマティクスは渋滞回避に強力な威力を発揮するとご紹介しましたが、その他にも冒頭に書いたように運送会社などで車両管理をするためのシステムとして活用されています。

この前の章のプローブ交通情報のところでご紹介したように、テレマティクスのシステムを使うと、このプローブ情報から車の正確な位置、車速などが随時把握できるようになるわけです。

よって、会社所有の車やトラックにこのテレマティクスうを導入すると色々と会社側にとって都合がよい情報が把握できることになるわけですね。(笑)

従来トラックなどに搭載されていたタコメーターとは比較にならない運行データーがテレマティクスよって取得できるわけです。

急発進や急加速など車の燃費が悪くなる運転の仕方をしてるドライバーが把握できたり、急ブレーキを踏んだ場所や日時も把握できることになるわけです。

このことにより、運送会社など会社所有のトラックや車を多数もっているところは、事故が減ったり燃料費の節約につながることが期待できます。

このような情報が取得できるテレマティクスのシステムを利用して、「テレマティクス保険」という新しい自動車保険もできています。

走行状況のデータがわかれば、この人は安全運転してるというのが把握できるので、そのような人には保険料が安くなるそうで・・・。

大変興味深い自動車保険です。w

個人情報漏えいの危険性について

ここまで来ると、私などはすぐに思ったのですが、車を運転する人のプライバシーなど個人情報のとりあつかいが非常に心配になってきます。

というか、ここまでの情報を様々な企業が取得、収集してよいのだろうか?という懸念が・・・・。

こちらの会社のサイトにはこのことについて色々と書かれていて参考になります。

http://www.dri.co.jp/auto/report/SBD/sbdcon514.html

こちらの記事を読むとやはりというか、既に大手の企業がこのテレマティクスに関してプライバシー侵害になると訴訟をおこされていたりするようですね。

さらにそのあとに、今後自動車先進国があつまるEUで新しい個人情報保護法が成立したさいテレマティクスのデータを不正に利用した企業に対して年間売上高の2%を上限に罰金がかせられることになるそうで、これはこのシステムが便利な反面、いろいろと問題が出てきそうな感じが・・・相当します。w

これで10月からのマイナンバーとあいまって・・・うわー、もう個人情報ってどうやって守っていけばよいのかお手上げ状態になっていきそうな予感が・・・。